蝋梅六華

P.S.1

個人サイトなら後書きのためだけにページを設けることもできる。
徹頭徹尾調子こいた内容なので広いお心持ちでご覧ください。

長崋

掌中の珠
かなり昔の拙作ですがお気に入りです(ストレート自賛)(この先こんなんばっかりです)
この後しばらくお返しのリレーが続いて奥さんズに不思議がられます。
どうでもいいですがこの話だけ長英さんの一人称が他と違います。原作でも色々あるし、出会って比較的間もない頃ということで一つ。
(長英さんが自分のこと「私」って話せるの好きなんですが、書き分けが難しくなってきたので分かりやすい方に変えました……)

かさぶたと花冠
書きたかったネタやらなんやら全部詰め込んだので満足しています。頑張りました(自賛)
―――この先長くなります―――

まず史実ネタについて、一つ意図的に嘘をついているので明記しておきます。
2p前半らへんで羽倉さんの伊豆諸島巡視に同行したかったので田原藩に辞表を出したとありますが、この二件は別々の事柄です。

前者は「どうしても行きたいんです、老母への孝行ができなくなっても構いません」と申し出るも藩家老に万一が起きたら困るので却下され、
後者は「これこれこういう人生を送ってきたので私はろくな人間じゃありません、もうしんどいんで辞めさせてください」と半生を語りつつ願書(退役願という史料です)を出すも藩家老に辞められたら困るので却下されました。
尚歯会メンバー沢山出したいけどインパクトは退役願の方がさくっと描写できるな~と迷って、どうせ根本が大嘘だしいいかと思ってくっつけちゃった。

羽倉さんの巡視に崋山さんの絵の弟子が同行したのは本当(というか信頼性の高い史資料の記述に基づいて……アー細かい)
蔵書をごっそり寄贈して「家中で役立ててね!」と申し出つつ暗に「退職させてよね」の圧をかけたのも本当。
他に「公式/史資料と違ってるけど?」ってところがあったらそれはマジの間違い、または意図的な創作です。
最初投稿した時めちゃくちゃあったのでまだ残っててもおかしくありません。特に江川さん周り。すいません。

あとは色々。
・江川さんって清濁併せ呑める政治家向きの体質ですよね。崋山さんとは普通に仲良しだけどその辺の価値観がちょっと噛み合わない……という解釈です。
・私が斎藤弥九郎を好きなことが全く隠せていない。
・川路さんはユーモアのある人だったらしいので、他キャラと人物像を差別化しようと採用してああなりました。外交官だし機転の利く人だといいなと思います。
・尚歯会に紹介された頃の林蔵さんの角が取れた感じと、自負に裏打ちされたプロフェッショナル意識が好きです。「どうしてこんなに悲しいのだろう しくしく」←美少女アンドロイド説ほんとうに好き

にわか髪結い
ストレート黒髪長髪ひゅ~~~~~!!!!!!ポニテにしてくれてありがと創造神~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!
以上。長英さんのハーフアップが見たい人生だった。
崋山さんの方が執着心というか、尊敬や憧憬に由来する「素敵な私の高野くん」という気持ちが強めです。なんだそれ。
あ、あと別所では「浮世床」というタイトルであげていました。

お薬をもうひと匙
医者サイドの看病に近いことは掌中~でやったので、逆をいってみました。
大昔に他人様から聞いたお話ですが、林蔵さんがある人のところに卵を大量に持ってきたことがあるそうです。かわいい。優しい。
ユキさんや美也お母さんがいると都合が悪かったので(……)小細工を弄しました。
実はネタ元にしたのは天保の飢饉の頃に風邪こじらせて死にかけた崋山さん&モリソン号事件に対する評定所の反応が知らされた日の尚歯会を風邪で欠席した長英さんなので、もっと後の時系列になります。あくまでネタ元ということで。

菜の葉にとまれ
一度やってみたかったモブ視点。
タイトルつけるついでに童謡について調べたら「菜の花にとまれ」ではなく「菜の葉にとまれ」と歌う流れは江戸時代からあった、とか出てきてへえ~となりました。あと元はドイツの歌で、楽譜が最初に出版されたのは愛知県だとか。
作品と全然関係ないけど自分の琴線に触れる単語が多かったので書いてみました。

残響は永遠に
花火大会の話と見せかけて酔っ払いが死生観を語り合う話です。
江戸時代の花火は今みたいに丸く開くあれではなく、白い火がシューっと上っていく感じだったというのは調べて初めて知りました。
長英さんが獄中記に書いている在りし日の回想が本当に好きで……。三人ともめちゃくちゃ仲良しだったんだなって……噛み締め……。
ちなみに墨田の花火という名前の紫陽花があるそうです。ひどらんげあおたくさ!

他CP

首なき右腕
長野さんほどたった一個人のために己の全存在を捧げた風雲児キャラっていないんじゃないでしょうか。すごすぎる。
直弼様がいなくなった後は世の中の全てにプラスマイナス問わず意味を感じられないといいなと思ってます。あれほど切れる頭脳も端整な容貌も血の通った手足も、全部直弼様に尽くすためだけに存在していてほしいので。

孤灯
やってしまった現代転生パロ。現パロ含めてめちゃくちゃ好きなのでまた書く可能性があります。
弥九郎先生が当然みたいにいつも江川さんの隣にいるのが好きで……江川さんの方も当然隣にいるものだと思っているのが最高で……兄弟弟子で主従なのに互いに敬語を使わない間柄とか本当に好きで……
普段は江川さんの方がぐいぐい引っ張り、弥九郎先生はあれこれ言いながらついていくという関係だけど、たま~にこういう夜がある。という設定です。あと二人とも運転上手そう。
胡椒入りパンに関してはググってください。ふわふわでとても美味しそう。
東京の地理わかんねえ~ので変なこと書いてたらすみません。

命の丸み
田沼様って美魔女(概念)だよね~というろくでもない妄想から構想が始まりました。白髪が似合うな~って思うんですよね。年相応の美しさがあるというか。
田沼様は贅沢三昧に見えてしっかり健康に気を遣ってそう。源内先生は誰かに管理してもらわないと駄目そう。でも管理されたらされたで毎回めちゃくちゃ屁理屈こねそう。
この二人の関係は公然の秘密であってほしいです。そしてなるべく長く一緒にいてほしい……せめて……(泣き崩れる絵文字)

無償の愛
2ページ目が人を選びすぎる。すみません。注意書きの通りなので駄目そうだったら避けてください。
鳥居は水野に心から大切にされて初めての感覚に戸惑うといい。裏切ってもうこれきり、さよならだろうと思っていたら追っかけてきた水野に情念の深さを思い知らされるといい。
水野が与えた愛が「無償」かというとちょっと微妙ですが、鳥居の個性も丸ごと好いてくれたのは間違いないんじゃないでしょうか。
あとどうも私は呼称に意味を持たせるのが好きですね。原作の「何をむくれておるのだ耀蔵」「機嫌をなおせ」がずるすぎてな……(ワイド版16巻P127)